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2015.12.13 Sunday

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    帰省問題

    2014.12.14 Sunday

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      先週、英国のグリーフケア組織・クルーズのガイドを元に年末年始の過ごし方という記事を書きましたが、
      そこで触れなかったのが帰省問題です。

      イギリスでのクリスマスと同等もしくはそれ以上に、
      日本では「年末年始に実家へ帰省すること」が美徳とされている風潮があります。

      しかし、私達遺族にとって「親戚の集まり」は、居なくなってしまった人の存在を強く感じさせられる場でもあります。
      そして、親戚の中には「早く再婚しろ」だの「早く次の子供を産め」だの余計なひと言を言いたがる人が一人はいるもの。

      年末年始に親族と過ごす自分を想像して、少しでも「嫌だな」「気が重いな」と思ったら、
      「今年はそういう気持ちになれないので帰省しない」もしくは
      「自分だけ・家族だけで静かに過ごしたいの帰省しない」と伝え断ってしまいましょう。

      お相手があなたのことを本当に思ってくださる方なら、あなたの気持ちを理解してくださることでしょうし、
      そうでない人であったら、そんな人の感情なんかより、あなた自身の気持ちを大切にするべきだと思います。


      喧騒に身を置くより、ゆっくりとしたティータイムを

      心休まる時間を手にするために、少しだけ勇気を持ってみてください。

      年末年始が、皆様にとって静かに休められる期間となりますように。

      年末年始の過ごし方

      2014.12.11 Thursday

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        クリスマス、そしてお正月が近づいてきました。

        このシーズンは一年で最も家族の絆が強調される次期。
        大切な家族を亡くした遺族にとって、過ごしづらい季節です。

        私の場合、息子の病気が判明し入院したのがクリスマスイブの前日だったこともあり、
        毎年クリスマスが近づくと、心と体の調子を崩します。

        今年はクリスマスイルミネーションも、ひとりでならぼんやりとですが楽しめて
        「少しは克服できてきたかなー」と思っていたのですが、
        お仕事がひと段落したとたん、急に体が重くなってしまいました。
        「まぁ、他の季節と同じようにはいかないよな」とある意味納得しています。


        そんな遺族仲間の方に向けて、昨年「年末年始の過ごし方」という記事を書きました。
        イギリスの国家的なグリーフケア組織クルーズのホームページで見つけた文章の翻訳を中心にした記事です
        よつばのクローバー遺族の方へ-年末年始の過ごし方-(Cruse Bereavement CareのHPから)よつばのクローバー


        とても長い記事になってしまったので、今年バージョンとして要点をまとめ直してみました。
        この季節をやり過ごすためのポイントは3つあると思います。


        1.あらかじめ、年末年始をどう過ごしたいか考えておく。

        何の準備もなくこの特別な日に臨むと、思わぬ傷を負うことになります。
        クリスマスやお正月の準備に追われる幸せそうな家族を見るのが嫌だったら、
        商業施設が混みあう前に買い物を済ませ、籠城する準備をするとよいと思います。

        また、”幸せな家族”を強調するTVを見ていると辛くなってしまう可能性も大。
        レンタルDVDを借りておいたり、自分にとって心地よい番組を録画して、この季節に備えるとよいと思います。

        時間と予算が許すなら、海外に逃亡してしまうのも一案です。


        2.家族が望む過ごし方を、あらかじめ聞いておく。

        あなたが望む方法と家族が望む方法が大きく異なる可能性があります。
        しかし、事前にお互いに素直な気持ちを話し合うことで、悲しい対立を避けることができます。

        死別の悲しみへの対峙の方法は人それぞれです。
        子供を亡くした夫婦の離婚率は高いと言われていますが、その原因は
        「配偶者が死んでしまった子供への態度が自分とあまりに異なり許せなかったから」であることも少なくないのだそうです。

        特別なイベントの当日に「家族と自分のスタンスが大きく異なる」ことが判明すると辛さも倍増。
        事前に「クリスマスなんだけど、私は特別なことはしたくないんだ。」とか
        「あえて例年通り祝いたい。ケーキもお供えしてあげたい。」など、
        素直な気持ちを話し合い、調整できたらよいなと思います。


        3.睡眠や食事のリズムを崩さないよう努力し、セルフケアを忘れない。

        年末年始休暇は生活リズムが崩れがちになるものですが、
        夜中まで起きていても、よいことはあまりありません。
        きちんと寝て起きて日光に当たらないと、感情が安定しないものです(体験談)。

        少しだけ頑張って、生活リズムを整えた方が、結果として心の安定を得られると思います。
        ちょっとだけよい入浴剤を自分の為に買ったり、寝具を新調したりして、
        この休暇の楽しみにしてはいかがでしょうか。


        全ての遺族の方が、この年末年始をなんとか乗り越えられるよう祈ります。

        ひっそり暮らしたいという気持ち

        2014.11.20 Thursday

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          今年の6月から、公的機関で経営相談のお仕事を始めた私。
          「もっとSEとしての経歴をPRしたらよいのに!」
          「講師として名前を売るチャンスなんだから、もっと積極的にマスコミに出ればよいのに!」
          そう言っていただくことが増えました。

          「どんな形であれ人前に出れば、碧香堂やグリーフケアギフトへの注目も集まるかもしれない」
          そう考えようとするのですが、尻込みしてしまう自分がいました。
          正直に言ってしまうと「それはごもっともなのですが、なんだか、気が進まないのです…」という状態です。

          私は死別直後に、それまで普通の人だと思っていた人にひどく無神経な言葉を投げつけられてから、
          対人恐怖症のようになったことがあります。
          自分では克服したつもりなのだけれど、まだ恐怖心が残っているのかもしれない。
          それとも私はまだいじけているのだろうか?

          そんな風に自問自答していたある日、私と同時期に旦那様を亡くした経営者の方とお話しをする機会がありました。
          その方は、私と同じような気持ちがあるとおっしゃいました。
          「自分の名前や写真を自社ホームページに掲載するのさえ嫌だ」と。

          そういえば私も、「ひっそり暮らしたい」と思って、ネットショップ運営の道を選んだのでした。

          「ひっそりと暮らしたい」「目立つことは嫌だ」。
          この気持ちは、手痛い死別を経験した方に共通する気持ちなのかもしれない。
          ちょっとしたヒントをいただきました。


          そのまた後日。お仕事で遠方のホテルを訪れました。
          このホテルは、私がSE時代に最も大変だったプロジェクトの間泊まり込んでいたホテル。
          遠い昔のことなのですが、ちょっぴり複雑なこのホテルの構造を覚えている自分がいたりして、
          当時の張りつめた気持ちと忙しかった日々を、懐かしく思い出しました。
          痛みと共に。

          そうして私は、ようやく気づくことができました。

          私は、SEとしてやり残したことがあり、未練があるのです。
          産休前には、「出産後も続けられる仕事」を求めて社内で実績とコネクションをつくり、
          「30代は何が何でも育児と仕事を両立させて見せる」と意気込んでいました。
          それなのに、想定外の息子の病と闘病生活、そしてそのショックすぎる終わり方に、私はすっかり打ちのめされてしまいました。
          息子の死別後、なんとか職場復帰はしたのですが、以前のように頑張れない自分に気づき、退職という道を選んでしまいました。

          私にとって、SEとしてのキャリアを意識することは、息子との死別を思い起こすことにつながります。
          だから私はSEとしてのキャリアを意識したり話したりすることが嫌だったのです。


          PTSDの症状の一つに、「回避行動」と呼ばれるものがあります。
          ショックを受けた出来事やそれを連想させる行動や物事を避けようとする心の働きです。

          私にとって、SEとしての記憶をたぐることは、息子の死を連想させるので、
          私はそれを回避していたのです。

          謎が一つ解けました。

          どうすれば克服できるのか、今はまだ分かりません。
          けれど、このことに気づけたことは、私にとって大きな前進です。
          今までに「自分の課題を認識さえしてしまえば、解決までは意外に早い」という体験を繰り返しているからです。
          今度もきっと、いつか自分なりの解決方法にたどり着ける気がします。


          そしていつかあの経営者の方に、この発見を伝える機会があればと思います。



          参考:PTSDについて(厚生労働省のサイト)
          http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html

          10月の出会い

          2014.11.06 Thursday

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            講師として講演に呼んでいただいたり、セミナーを開催したり。
            10月は、人前に立つお仕事が続きました。

            創業の動機を話す時以外は、活き活きと働いていた以前の自分のよう。

            けれど、私にとって10月は、待望の退院を待ちわびながら、お礼と記念のお菓子を入院仲間に配った
            想い出深い季節でもあります。

            10か月におよぶ入院生活からの卒業が近づいてきたのは、7年前の10月の中旬。
            ハロウィンの季節だったので、ハロウィン柄の袋にお菓子を入れて、入院仲間に配りました。
            入院中は季節感が薄れてしまうので、季節の行事は大切で喜ばれるのです。
            ハロウィン

            講演という慣れないお仕事に緊張し、気持ちが張りつめていても、
            通勤途中にハロウィンの飾りつけを見かけると、即座にあの頃のことが思い出されます。

            周囲の方にとっては、「7年も前の昔のこと」なのでしょうが、私にとっては、つい先日のことのよう。

            最近「すっかり元気になったようでよかった」と言っていただくことが多いのですが、
            私の実感は「変わってしまった自分をなんとか隠すことができるようになった」というところです。


            そんな中、先日私と同じ時期に大切な家族を喪った方と出会うことができました。
            その方も同じ想い感じているのだそう。

            当事者としての想いを対面で分かち合えるのは貴重な機会。
            病院の同窓会に参加できずにいる私にとっては、初めてのことです。

            大勢の人と出会うお仕事は緊張を伴いますが、時にはこんなご褒美もあるのだと嬉しくなりました。


            そしてまた、息子と同じ病気を克服して、起業を目指して頑張っておられる青年にも
            出会うことができました。
            彼はご両親から病気のことをほとんど聞かされていないのだそうですが、
            私は勝手に勇気づけられてしまいました。


            思いがけず履くことになった二足のわらじ。
            体力的にも精神的にもキツイなーと感じることもしばしば。

            ですが、二足目のわらじのおかげで、このような貴重な出会いに恵まれました。

            大変だったけれど、頑張ってよかった。
            そして、やはりグリーフケアギフト事業も頑張ろう、と思えた出会いでした。



            シンパシーカード(英国)文言

            2014.09.02 Tuesday

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              先週に引き続き、英国のカードについての報告です。

              義理の姉がロンドンで買ってきてくださったシンパシーカードは全部で10種類。
              シンパシーカード(英国)
              「ジョンルイス」というデパートのカード売り場で見つけたそうです。

              ほぼすべてのカードの中身は白紙。
              下段の2つのみ、カードの内側に「Thinking of you」と書いてありました。

              写真では分かりにくいので、カードの表に書いてある文言をタイプしました。
              ------------------------------------------------------
              ■下段左から
              WITH SYMPATHY
              WITH DEEPEST SYMPATHY

              ■下から2段目・左から
              with you every step of the way(WWFへの寄付付き)
              SYMPATHY(スズランの写真)

              ■中央(木漏れ日の森の写真)
              ONE DAY AT A TIME
              AND YOU WILL
              FIND YOUR WAY

              ■上段左からアーチ状に
              thinking of you (ティーカップに花束)
              TEA and SYMPATHY (ピンクのティーポット:右下のカードに thinking of you X)
              you're in my thoughts
              with SYMPATHY
              big hug x
              ------------------------------------------------------
              xはキスを意味するそうです。

              sympathyは同情・共感・思いやりのような意味。
              Thinking of you は「あなたのことを想っています」という意味です。


              個人的には、日本の慣用句「お悔やみ申し上げます」よりも
              英国の「あなたのことを想っています」の方が
              より遺族の気持ちに沿っているように感じて、好ましく感じます。

              死別は悔やむべきものではなく、避けがたいこと。
              死別に苦しむ方を思いやる気持ちを表すことは、
              きっとご遺族の悲痛な気持ちを和らげてくれるのではないかと思います。


              こういう言葉に囲まれて育った英国人によっては
              「ありふれた言葉ばかり!」と感じてしまうのかもしれませんが。


              将来、碧香堂のオリジナルシンパシーカードを作る際の
              参考にしたいと思います。


              ※英国のシンパシーカードの習慣についてはこちらの記事をご覧ください。
              http://blog.griefcaregift.com/?eid=635429